コラボ・コープOB

生協のOB同士で、交流と意見交換を進める場とします。  自分のこと、お互いのこと、生協のこと、世の中のこと、―-協同・平和をめざして。

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「変」の一年を省みて

[大友弘巳]
 今年の漢字として「変」が選ばれたことには、まことにごもっともと思いました。
 「変」にも、①かわる。あらたまる。うつりかわる。②かわった出来事。事故。事件。③ふつうでない。おかしい。など幅広い意味がありますが、どの意味においてもいろんなことがありました。
 
 世界的な出来事としては、北京オリンピックが開催されて中国が大国として存在感を高めたこと、アメリカのサブプライムローンの破綻を契機として世界同時恐慌に陥り今後さらに深刻化しそうなこと、アメリカの大統領選挙で「変化」を訴えた黒人のオバマ氏が当選したこと、などが印象に残っているのは多くの人々に共通していることでしょう。
 初めて「9条世界会議」が日本で開かれ、世界中から平和運動のリーダーが多数参加し、武力で平和は守れない、武器をなくし戦争のない世界をつくろう、9条を世界に広げよう、という点で一致して運動を進めることを確認しあったことも、大きな変化への出発点だったと私は思っています。

 12月には、クラスター爆弾禁止条約締結の調印式が100カ国の参加で開かれましたし、平和市長会議の呼びかけによる「核兵器廃絶を求める」新たな署名運動を世界中で始める準備が始まっています。
 しかるに、年末最後になって、イスラエルのパレスチナへの空爆によって200人を越える死者がでて中東の戦争激化の様相となってきたことや、中国が空母2隻の建造にかかっていることが明らかにされたことは、誠に残念なことでした。

 日本国内の出来事では、イージス艦あたごによる漁船への衝突沈没事故や田母神航空幕僚長の懸賞論文問題など自衛隊の危険な実態が相次いで明らかになったこと、後期高齢者医療制度が実施されたことに怒りの声が広がり政府と与党への批判が高まったこと、福田首相が突然辞任し麻生内閣が組閣されたものの3ヶ月ほどで世論調査の支持率が20%を下回る状況になってしまったこと、不況の深刻化の下で滑り台を落ちるように貧困に陥りやすくなっている現状が社会の大きな問題となり「反貧困」の新たな運動が活発になってきたこと、暗い中での明るい話題としてノーベル賞に日本人4氏が一挙に輝いたこと、07年度は2兆円を超える利益を上げていたトヨタ自動車が08年度は1,500億円の赤字になる見通しを発表したこと、などが印象に残っています。
 これらを総合して感じることは、日本ではおかしいことが多く、改まることが少ないということで、その原因は政治の貧困であり、それが閉塞状態を作り出している根本問題だと思います。
 それを打開する変化が必要なわけですが、その変化の力がまだまだ不足しているのが日本の現状ではないでしょうか。

  生協にかかわることでは、中国で製造していたコープ冷凍ギョーザによる食中毒事故が発生し、ギョーザから高濃度の農薬が検出されたのをはじめ、商品の事故が相次ぎ、消費者・組合員から生協への不信を招いたこと、生協法大幅改正が施行され、まず共済事業の分離、再編成を進めるため日本コープ共済生協連合会の創立総会が開催されたこと、ギョーザ事件はじめさまざまな要因が重なって多数の生協が単年度赤字に陥る状況になっていることなどが大きな出来事でした。  
 戦後の生協法制定以来の変化の年でもあり、70年代以後発展を続けてきた日本の生協の歴史の中でこれまで経験したことのない大変な年ともなったと言えましょう。
 コープネットグループでは、「共同購入」という言葉が使われなくなり、無店舗供給事業は「コープデリ」と呼ばれるようになりました。このことは生協の変化を示す象徴的な出来事であり、それがもたらすことについての危惧も感じられ、今後の検証が必要ではないかと思っています。

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