コラボ・コープOB

生協のOB同士で、交流と意見交換を進める場とします。  自分のこと、お互いのこと、生協のこと、世の中のこと、―-協同・平和をめざして。

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田母神論文問題に思う

 [少老朋友]
 前航空自衛隊幕僚長田母神氏が、航空自衛隊の現役トップの立場にありながら応募した懸賞論文を巡って、さまざまな問題が明らかになっています。
 この機会に、私たち国民一人ひとりがよく考え、歴史も学びなおし、あらためて自らの見識を確たるものにすることが大事なのではないかと痛感しています。
 
 新聞等でも概要は紹介されていますが、原文を読んでみる必要があると考え、ブログで探してみました。
  (注) インターネットの検索欄で、「田母神論文 日本は侵略国家であったのか」と入力して検索すると、論文全文を掲載しているサイトが多数紹介されます。
  A4判5ページ分ほどの長さの文章ですが、紹介されている通りの内容で、戦前の日本軍がやったことを正当化する視点が貫かれており、自分の体験や自分なりにこれまで学んできた歴史認識とは全く違うものです。
 多数の歴史学者から、歴史の事実に反していると厳しい批判が寄せられていますが、戦前を経験していない世代には実感として理解できないことがあるものと考えられ、私たち高齢者が子や孫に自らの経験を語り伝えていくことが大事になっていると思います。

 このような考えが田母神氏個人の見解であるだけではなく、自衛隊員への教育に同じ内容が盛り込まれていることも明らかとなりました。
 政府も流石にこの教育内容については見直しをかけるということになってきていますが、どの程度の見直しがされるのか、国会がしっかり監視してほしいものです。
 昨年、「我、自衛隊を愛す故に、憲法9条を守る―防衛省元幹部3人の志」という本(かもがわ出版)を読んで、自衛隊にもこういう考えの人もいるのかと感心しましたが、見直しの中でそういう考えが参考にされることを期待したいものです。

 気になるのは、田母神氏を幕僚長に任命した政府の責任意識の薄さです。
 政府の公式見解と違うことを理由に更迭し、幕僚長の職は解任しましたが、懲戒処分ではなく、麻生首相はじめ政府には田母神氏の言動を全面的に批判する動きはありません。
 こうした様子を見ると、政府や自民党には田母神論文を批判する政治家は少なく、むしろ本音では肯定している政治家が多いのが実態なのかなと思います。
 そういう風潮が田母神氏を強気にさせ、自衛隊のイラク派遣に対する名古屋高裁での違憲判決に対して「そんなの関係ねぇ」と発言したことにもつながっているのではないでしょうか。

もう一つ問題を感じたのは、田母神氏が「ヤフーのインターネットでのアンケート調査では58% の 人が自分を支持していると、あたかも過半数の国民が支持しているかのように主張していることです。
  これもヤフーのサイトを検索して調べてみました。
  (注)インターネットでヤフージャパンのサイトを検索し、その検索欄に、「田母神論文についてのアンケート結果」と入力して検索すると、ウィキペディアの田母神俊雄という記事が表れ、その中にアンケーとのことも記載されています。
  アンケートといっても、普通の世論調査のように無作為で回答者を抽出しているわけではなく、インターネットを利用している人の中で、ヤフーのサイトを見ている人だけが自由に回答できる方式であり、そもそも世論の動向を公正に反映するものではないことが分かりました。
  しかも、「今回はネット上で広く田母神氏支持への協力を要請した痕跡があり、偏った意図が窺え、アンケートはヤラセであったと評されている」、とウィキペディアの記事に書かれていました。

 それにしても、ブログに書き込みされている意見を見ると、田母神論文を支持するものが多数あることも事実です。
 毎日新聞の11月17日朝刊の「風知草」というコラム欄に、「折も折、世界の軍事・経済を牛耳ってきた米国のパワーが落ち、本能的に対米依存脱却=自立の必要を感得した民衆が、理屈を度外視して田母神論文に反応しているというのが私の現状理解である」
「それを呆然と見守るのではなく、何が誤りなのかを明確に指摘するのが政治家の役割だと思うが、そうなっていない。役人の事なかれ主義に引きずられ、前空幕長を定年退職扱いにして更迭の意味をぼかした。」
「政治家と役人だけが悪いとは言わない。メディアは田母神批判を競っているが、その矛先は集中と確信を欠く。田母神の言動を大ざっぱに全否定してもネット上の田母神支持を増やすだけだ。歴史問題を確かに論じ、安保政策を不断に議論する必要がある。」と述べられています。安保政策の中身への思いには違いがあるかもしれませんが、受け止めと問題意識には同感した次第です。  

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