コラボ・コープOB

生協のOB同士で、交流と意見交換を進める場とします。  自分のこと、お互いのこと、生協のこと、世の中のこと、―-協同・平和をめざして。

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2012年度、迫り来る流通業大激戦への備えは?

[大友弘巳]

<宅配事業での最大の懸念は、セブン‐イレブンの弁当宅配の無料化>
 コープネットグループの各生協はすべて、3月21日から2012年度がスタートし、4月度の3分の2が過ぎていますので、月度の供給見込みがほぼ予想される時期と思われます。
 1年前は、東日本大震災により、コープネット事業連合の冷凍食品のセットセンターの設備が崩壊したため、さいたまコープでは約1ヶ月間、冷凍食品の供給はいっさいストップし、供給高が大きく落ちこんだ時期でした。
 先月3月度は、1年前の12日から月度締めの20日まで落ち込んでいた分を挽回して、前年より大幅に供給が伸びたのに続いて、4月度は20日間ほどの分は前年の落ち込みを挽回できたわけで、それだけでも大幅に供給は伸び、それ以外に新加入組合員の増、利用定着の取り組みの進歩、組合員一人当り利用を高めていただけるような事業改革・革新の取り組みの成果が加わって、さらに大きく供給高が前年より伸びているものと推測されます。
 そのように高い伸び率が続いて、せっかく4年ぶりに明るい気分なっているときに水を差すようですが、昨年11月23日にこのページで情報提供した、セブン‐イレブンが弁当配達料を無料化する件で、都内での実験を踏まえてこの春から順次全国に広げる予定とされていたことについて、その後きちんとした情報収集や、それに備えての対応策の検討がどこまでされているのかが気にかかっています。

 念のため、そのときのニュースのPDFファイルのURLを再掲します。
  http://www.sej.co.jp/mngdbps/_material_/localhost/pdf/2011/2011102603.pdf
 ついでに調べてみましたら、移動販売車のほうは、毎月1~2台ずつ実験を増やしてきて、3月は4台(北海道3台、群馬県1台)と広がっていることが報告されています。
  http://www.sej.co.jp/mngdbps/_material_/localhost/pdf/2011/2011102603.pdf

 弁当配達料無料化の件はその後、ニュース・リリースがされていませんが、もう5月が目前に迫っており、本気で調べてみれば、何時頃から、どの地域から実施が広がっていくかの見通しの情報がそろそろ得られるのではないかと思われますが、そうした調査や対策検討が真剣にされているのでしょうか。
 セブン‐イレブンの事情であの予定は先送りになっている、などの情報を掴んでいるのであればともかく、そうでないまま、5月になって実施が始まってからあわてたのでは、「想定外でした」では済まず、恥ずかしいことではないかと思っています。
 セブンイ‐レブンが、慎重に見直したり、先送りしてくれれば良いのだがと、私も祈るような気持でいますが、昨年10月の段階で予告されていることだけに、予定通り進める可能性が高いのではないかと感じ、もしそうなったら全国の生協の宅配事業全体に重大な影響を及ぼすことが予想されることだけに、老婆心ながら心配しています。
 
<上尾市では、SC2店とSM2店の建設工事が進んでおり、異常なまでの大激戦が始まることが確実です>
 「嵐の前の静けさ」と言うべきか、上尾の小売業界はまだ表面は穏やかですし、さいたまコープの二つのSMV型店(売場450坪)は、比較的順調に事業が営まれています。
 今泉店は、数年前に拡張建替えを実現して、さいたまコープの中では数少ない黒字店ですし、二ツ宮店は、念願だった拡張移転を昨年実現して生まれ変わったばかりで、供給高は旧店より大幅に伸び、いずれ黒字店になることが期待される店舗です。
 さいたまコープの店舗事業にとって、新鋭の2店を擁する上尾市は拠点の地域であり、
今後の店舗事業の発展を目指す上では希望の地域でもあると思います。
 ところが実は、その上尾市に、かつてない大激戦が始まることが目前に迫っており、大きな危機を迎えることになるかもしれないと憂慮しています。
 この上尾市で重大な後退を招くようでは、さいたまコープにとっても、コープネットグループ全体にとっても、今後の店舗展開にストップがかかることにもなりかねないわけで、その意味ではこの激戦への対応は戦略的に重要な課題になっていると思います。
 現在、上尾市には、上尾駅東口前にローカル百貨店の「丸広」、同西口前には「イトーヨーカドー」をキーテナントとするSC「ショーサンプラザ」があり、北上尾駅東口に近いところに大型SCの「PAPA(SM売り場はマミーマートのTOP)」、旧中仙道沿いの南部には「スーパーバリュー」のスーパーセンター型SCと、合計4つの大型店集積があります。
 SMチェーンの中型店(売場面積450坪程度)としては、「マルエツ」3店、「いなげや」2店、合わせてイオングループ合計5店、地元ローカルスーパーの「ヤオヒロ」が3店、次いで「さいたまコープ」が2店、その他は、「東急ストア」、「フードガーデン」、「マミーマート」、「まるたけ」が各1店、合計14店となっています(その他にも単独店はあります)。
 大型SC店と、SMチェーン店を合わせると18店舗で、現状でも周辺の市町からも流入があって小売業が活発で、競争も激しい地域であると言え、過去には、西友、ダイエー、イオングループの百貨店「ボンベルタ」が撤退し、キンカ堂が倒産で閉店した歴史があり、中型SM店が撤退した事例もたくさんあります。
 そうした中へ今、セブン&アイ・グループでは、イトーヨーカドーをキーテナントとする西上尾ショッピングセンター(仮称)の建設工事を開始しており、周辺を囲む道路部分は既に先日完成しました。平行してイオングループの新興勢力「ベルク」がJR高崎線を挟んで東西に2店舗同時的にSM新店の建設工事を進めており、さらには、かねてより建設工事を進めてきた上尾駅東口再開発ビルにも小型のSCが設けられ、その一階にはキーテナントとして地元スーパーのヤオヒロが出店することが決まったと伝えられています。
 この夏にはベルクの2店が連続的に開店、その後しばらくたつと、上尾駅東口再開発ビルのSCと大型の西上尾SCと開店が続き、これから1年ほどの間に、4店増えていくわけで、上尾市内は大型店、中型店入り乱れての、異常なほどの競争、競合が巻き起こされることが確実になっています。
 既に某スーパーは撤退を噂されており、上尾の商業者などの間では、既存のスーパーはそれぞれどう対処するのかが噂の種になっているようで、さいたまコープの二つのSM店もどう対応するのかと見詰められていることを自覚しなければなりません。

<2大流通グループのシェア争い~競合関係についての一つの見方>
 上尾市は私の住む街ですので、長い間店舗の競合関係も見つめてきましたし、各店舗もたまには覗いていますし、いろいろな人から情報や噂話も入ってきます。
 それらを踏まえ、以下、今回の激戦に対する私なりの見方を述べてみます。
 「セブン&アイ・グループ」が西上尾ショッピングセンターを作ることは、上尾市における同グループのマーケットシェアを一挙に高めることになります。同グループの小売事業としては、他に、コンビニエンスストアのセブン‐イレブン23店舗がありますが、SM店舗ヨークマートは桶川や大宮にはありますが、上尾市内にはありません。
 西上尾ショッピングセンターに出店する場合、当初は駅前のショーサンプラザからは撤退するのではないかと噂されていましたが、西上尾の二つの大型団地(合わせて6,200戸)は出来てから40年以上過ぎて高齢化が進み、一人暮らしの高齢者が多くなっている反面、駅近くには高層マンションが次々に出来て、所得水準が比較的高い層が増えていることから、同社としては駅前から撤退することをとりやめ、西上尾ショッピングセンターと両方を成功させ、トータルでのシェアを高める戦略を採ることにしたものと思われます。しかしそのことは自店間の競合を作り出し、どちらも経営的には大変になる可能性があり、それだけに必死になって売上を上げるための競争を仕掛けてくることが予想されます。
 「イオングループ」は、既にマルエツ3店、いなげや2店を擁していますが、かつて駅東口に保持していた百貨店「ボンベルタ」が業績不振で撤退してローカル百貨店「丸広」に店を譲った後、上尾市内では大型店を持っておらず、同グループのコンビニエンスストアの「ミニストップ」も5年前より2店減らして3店舗しかなく、セブンイレブンに完全に引き離されています。
 そうした中、西上尾ショッピングセンターができて、上尾市でのセブン&アイ・グループとのシェア争いでさらに圧倒的に格差をつけられるのを防ぐためには、SM店での出店を進めることが戦略的課題となり、その役割をグループの新興勢力で勢いがある「ベルク」が担うことになったものと推測されます。
 上尾市の東側では、ベルクは当初、コープ二ツ宮店の新店舗ができた物件に狙いをつけて地主さんと交渉を進めていたのですが、生協の旧店の実績を信頼して下さった地主さんのご理解によってさいたまコープに決まったため、その後、今工事を始めている物件を探しあて、出店することにしたものです。そのためコープ二ツ宮店のすぐ近く(北側約700m)への出店となった訳です。 しかし、同じグループ内のマルエツ平塚店とも近い立地となり、棲み分けとはならず、グループ内で競合し、シェアを分散することになります。
 西側のベルク春日店の物件は、ローカルスーパー「ヤオヒロ浅間台店」の真向かいになる立地で、「仁義なき戦い」を仕掛けたなどと噂されています。しかもそれだけではなく、同じイオングループの「いなげや春日店」とは500mほど、「マルエツ小泉店」とも1kmほどしか離れておらず、グループ内の既存店にマイナスの影響を与える可能性が高く、グループとしてのシェアは分散し、ムダの多い出店と思われます。
 イオングループの2店ともベストの立地とは言えず、確保できた物件で出店を急いでいるため、投資に見合った売上を上げることは容易なことではなく、それだけにこれまた売上を確保しようと無理やりの競争を仕掛けてくる可能性が高いと思われます。
 かくして上尾市では2大流通グループがシェア争いにしのぎを削り、お互いに経営が大変になる消耗戦に陥ることが予想されます。

<わが道を行く「ヤオヒロ」>
 ローカルスーパー「ヤオヒロ」は、上尾市内に3店を持つだけの小さな企業です。
 しかし、生鮮食料品が強く、上尾で市民にもっとも親しまれ、支持されているスーパーマーケットへと成長を遂げてきています。
 40年ほど前、上尾駅が橋上駅となり、西口駅前が開発されて商店街が出来始めた頃、裏通りに、戸板商売の八百屋「ヤオヒロ」が創業しました。
 その頃から威勢がよい繁盛店でしたが、その後引越ししてしまい、しばらく見かけることがなくなっていました。 ところが15年ほど前に、「コープ今泉店」(当時旧店)の競合店でもある「マルエツ小泉店」の向かい側に現在の「ヤオヒロ小泉店」を開店しました。
 はじめは、大型店の近くに出てくる小判鮫商法かなと見ていたのですが、そのうちマルエツより評判が高くなり、マルエツよりも小型で300坪足らずの売り場にもかかわらず、450坪の売り場のマルエツよりはるかに繁盛店となっていきました。
その後、市の南部愛宕町にあった「マミーマート」が撤退した跡に「ヤオヒロ愛宕町店」を出店して、その店を繁盛店によみがえらせました。 
 そして、数年前には、市北西部にあった「とりせん」が撤退した後に進出して、ヤオヒロ浅間台店を開店しました。この店は自店の「小泉店」から1kmほどしか離れていないのですが、駐車場も広く、遠方から来店する客が増え、今ではヤオヒロ3店の中のナンバーワンであるだけではなく、上尾市内のスーパーマーケット全ての中でもナンバーワンと思われる繁盛店となっています。
 3月7日(土)の午後2時~3時、「ヤオヒロ浅間台店」はレジ9台がフル稼働、「ヤオヒロ小泉店」も8台ともフル稼働だったのに対して、「マルエツ小泉店」は僅か2台の稼動でした。それが現実です。
 ヤオヒロ浅間台店は、真向かいに売場600坪のベルクが出来ても、それほど大きな打撃は受けないだろう、と私は思っています。
 逆に、ベルク春日店は売上計画を達成することが困難で、苦労することになるだろうと思いますし、近くのいなげや春日店は売上を落とし、今でも疲弊しているマルエツ小泉店は、新たに西上尾ショッピングセンターと、ベルク春日店にも囲まれ、さらに困難に陥ると考えられ、自グループ内での競合を激しくしてまでも上尾市内でのシェアアップを図ろうとしているイオングループは、市内西部ではさしたる成果を望めず、投資対効果があるのか疑問です。
 ヤオヒロは、2大流通グループの激突の狭間の中で、守りの構えだけではなく、駅東口再開発ビルのキーテナントとして駅前立地での出店にチャレンジし、打って出る作戦をとっており、ヤオヒロの知名度はさらに大きく高まることになります。
 これまでの店舗とは違って、駅前のSC内では家賃も高く、駅前立地の店としてよりきめ細かな品揃えが求められ、毎週定曜日休業とか夜8時に閉店などが通用するのか、なども注目されますが、以下の基本は貫き、「わが道を行く」ものと思われます。
 「新鮮な食材の提供。安いだけではだめ。お客様からお金を頂戴するだけの価値がなくてはならないこと。お客様がヤオヒロで買ってよかったと思ってくださること。社員の商品知識が豊富で、お客様の質問に何でも答えられること。なるべくお客様と接点を持つこと。お客様のニーズに合うこと。これらを毎日実行すること(同社ホームページより大略)。」 
 そして恐らく、ヤオヒロはこれからの激戦に耐え抜くとともに、新たな地歩を築き上げるのではないかと予想されます。
それは、店舗現場の指揮に当たっている経営者を先頭に、マンパワー(人の力)が遺憾なく発揮されて現場力が強いことが根源の強みとなっているからです。

<さいたまコープの二つの店舗への試練>
 さいたまコープの二ツ宮店は1979年、今泉店は1980年、いずれも売り場面積300坪のSM店として連続的に開店して以来、幾多の競合にもまれながらも、比較的順調に成長を持続し、近年になって2店とも450坪店へと拡張や拡張移転を果たしており、さいたまコープのSM店舗の先駆として歩んできました。
 それは、昨年の総代会資料での報告によると、市内に36,000人(うち店舗登録組合員は約2万人)以上の組合員(上尾市の世帯数の約40%、県内の人口20万人以上の市では最高の加入率)の組織へと成長し、宅配も店舗も利用している核組合員の数も多いことによって支えられています。
 そうした基盤はありますが、これからは、西側の今泉店は、セブン&アイの二つのSCに挟まれて、もまれることになります。
 今泉店から半径1.5km圏内に二つの大型団地とその周辺の住宅地がすっぽり入り、そこから来店している組合員が来店客数の半分くらいを占めていると推定していますが、これからは、そこに住む方々は、西上尾ショッピングセンター内のイトーヨーカドーの前を通りすぎてコープへと来店していただくことになります。
 現在は、登録組合員1.2万人と宅配利用組合員の利用に支えられ、さいたまコープの中で数少ない黒字店舗の一つですが、これからは厳しくなり、よほどの強化策を実現しなければ、利用が落ちこむことになり、赤字店舗に陥ることが懸念されます。
 それだけでなく、高齢化が進んでいる大型団地住民へは、店舗での対応だけでなく、西上尾ショッピングセンターのイトーヨーカドーとセブンイレブンがネットスーパーと宅配サービス、訪問販売まで、住民のニーズの深堀り作戦を進めることが十分考えられます。  
 となれば、今泉店ばかりではなく、宅配事業でも大きな競争にさらされることになることを覚悟しなければなりません。
 二ツ宮店は、新店へ引っ越してまだ日が浅く、供給高規模が採算に合うまでには達しておらず、もう一回り供給を伸ばすために力をつけなければならない途上にあるところで、売場規模では一回り大きいベルクとの競合に巻き込まれるわけで、黒字になりきれないうちに、供給が落込むことが懸念されます。
 昨年3月時点の組合員数は、8千人足らずと、今泉店とは格差が大きくありました。その後拡張移転したのだからかなり今泉店に追いついているかと思っていましたら、先月の地区総代会資料によれば8,800人足らずにしか増えておらず、今泉店との格差はまだ大きく、それは供給高の格差にも反映しているのではないかと思われ、支える組合員の基盤自体が弱いことが気にかかります。(今、不振店として問題になっている各店、蓮田店=6千人強、草加八幡店=7千人強、桶川店=4,200人足らず、と共通した問題を抱えています)
 こうした状態では、二つ宮店は、それなりの頑張り程度では、赤字続きのままいずれ閉店対象店舗になってしまうのではないかと危惧されます。

 ひと月近く前、西上尾ショッピングセンターの工事開始の報で上尾の激戦化の状況を知り、生協からOBや組合員にも報告や協力要請があるのではないかと思っていましたが、まだどうするか対策が決まっていないのか、今のところ何の音沙汰もありません。
 上尾だけでなく、あちこちで新たな競合が予想されているのかもしれません、それ以前に、既存店で大きな赤字を出している店舗をどうするのかの検討が優先されていることもあると思われます。さらには、合併の検討や組合員への説明に大きな時間を費やし、忙しいことも、上尾の対策検討が遅れる事情となっているのでしょう。
 備えのための貴重な時間がどんどん失われていくわけで、危機を感じざるを得ません。
 やむを得ず、競合状況はどうなるのかを自分なりに調べてみたり、市内に住むOB仲間や、家内とその友人の数名の方から、生協の二つの店舗はどうしたらよいか、もっと利用していただけるか、などご意見を伺ったりしてみました。
 長くなりましたので、競合状態についての調査結果と、私なりの見方について、以上述べたところでいったん区切りとし、組合員、利用者からどんな意見が寄せられているか、生協はどうすれば良いのか、などについては、後段として、また私見を述べてみたいと思います。

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| | 2012年05月01日(Tue)11:04 [EDIT]


セブンミール

セブンイレブンのサービス始まりました。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120501/biz12050118100014-n1.htm

前田利人 | URL | 2012年05月02日(Wed)21:26 [EDIT]


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