コラボ・コープOB

生協のOB同士で、交流と意見交換を進める場とします。  自分のこと、お互いのこと、生協のこと、世の中のこと、―-協同・平和をめざして。

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集う・つながる・紡ぐ・絆 ーつながろうCO・OPアクション交流会ー

[西村一郎]

生協の良さに確信
 「震災が私たちに教えてくれたことがいくつかあります。3・11以前から大切にしなくてはいけないことを、再認識させられたことで、社会や暮らしのあり方を見直すことです。また支援を通して生協の良さを、全国の仲間が確信できました。震災からの1年の間で、生協の社会的役割に全国で応えてきました」
 仙台市で3月8日12時半から開始の、「つながろうCO・OPアクション交流会」の会場である。犠牲になった組合員や職員に黙祷した後で、日本生協連の芳賀唯史専務から主催者代表の挨拶があった。芳賀さんの話は続く。
 「生協の課題は、組合員のために、そして地域のために働く職員を、どれだけふだんから育てることができるかです」
  この交流会の目的は次の2つであった。
 ①1年経過の節目にふりかえり交流します。
   東日本大震災から1年経過した時期に、これまでの募金活動、被災地生協や産
地への支援、ボランティア活動、地元地域の被災者支援、節電や防災活動など、
幅広い取り組みを持ち寄ってふりかえります。また全国の生協と被災地生協の組
合員が、お互いに励ましあって交流し「つながり」を再確認します。

 ②これからの人と人とのつながり、安心して暮らせる地域社会を考えます。
   支援活動のふりかえりから、ビジョンで掲げた「人と人とがつながり、笑顔が
あふれ、信頼が広がる新しい社会」に向けて、到達点と今後の課題、地域社会で
できることなどを考え合います。参加者は、新しい情報や交流した思いを地域や
生協に持ち帰り、周囲に伝えて次の取り組みにつなげます。
 会場には、全国各地から支援に関わった組合員や職員など約250名が集まっていた。また会場の入口では東北応援市が設営され、いわて生協・みやぎ生協・コープふくしまからの品物が並んでいた。 

つどう・つながる・つむぐ・絆

 全大会では、「つどう・つながる・つむぐ・絆 ~震災後に見えた生協の可能性~」をテーマにパネルディスカッションが、コープこうべ常勤理事の山添令子さんの進行で始まった。 
 一人目のいわて生協理事の香木きみ子から、パワーポイントを使って被害の状況報告があり、そうした中でも宮古市を中心とした復興の取り組みに触れていた。ちなみに香木さんは、ボランティアグループ「かけあしの会」のメンバーで、宮古から車で会場に仲間と駆けつけ、オリジナル商品を東北応援市に並べてから壇上に立っていた。
 二人目は、みやぎ生協理事の西村純子さんで、16名もの職員が亡くなった中で、メンバー(組合員)のできる活動を追求し、ボランティアセンター・ふれあい喫茶・子育てひろば・こ~ぷ文化鑑賞会などで、多くの被災者や支援者も元気になりつつある報告があった。
 三人目は、コープふくしま理事の古瀬聡子さんで、原発事故による放射能汚染という悪夢の事態の中で、学習会を繰り返しつつ、「麦わらプロジェクトまめっこ来楽歩」の親子によるイベントや、仮設住宅などでの炊き出しを紹介していた。
 四人目は、大阪いずみ市民生協副理事長の松本陽子さんで、震災直後の理事会ですぐに支援することと、それに係る費用として総額1億円内で出すことを確認して動き出した報告があった。
 それぞれの条件を活かし、多彩な支援が展開されていることがよくわかった。
 2時半まで続いたパネルディスカッションは、30分の休憩の後で3つの分科会に別れてさらに交流していった。

支援活動とボランティア

 第一分科会は、被災地を忘れない支援活動をするために、全国の生協でおこなわれた様々な支援活動から、今後に向けた息の長い支援活動を目指し交流した。
 まず事例報告では、エフコープ理事の江口瑞枝さんから「被災地支援の活動報告」があり、次にさいたまコープ参加とネットワーク推進室地域ネットワーク部長の福岡和敏さんから、「埼玉県内の被災者支援の取り組み」について報告があった。
 続いてのリレー報告では、以下の方々が話していた。
 ①コープいしかわ総合企画部高畠寛さんによる「被災地支援の取り組み」
 ②生協ひろしま理事上田久子さんの「家でねむっている毛糸や編み針などを送ろ
う!の取り組み報告」
 ③いばらきコープ全域理事河野康子さんの「買って支える・・被災地の復興支援の
ために、私たちにできること」
 これらの報告を受けた後で、参加者はテーブル毎に交流し、今後の支援などについて語り合っていた。

放射性物質問題
 第二分科会では、放射性物質問題「リスクコミュニケーションのあり方について」をテーマにして交流した。ここでは以下の事例報告があった。
 ①コープふくしま理事の渡辺幸子さんの「放射性物質と私たちのくらし」
 ②ちばコープ理事の相原時子さんの「生産者が直接農産物をアピール、店舗で農産
  物直売会を開催」、「消費者力育成セミナー」
 ③パルシステム連合会商品コミュニケーション部商品活動企画課次席スタッフの原
英二さんの「~安心できる『食と農』を次代につなげるために~パルシステム
の放射能対策について」
 ④日本生協連政策企画部部長の小熊竹彦さん
 これらを受けてグループ別に交流し、今後の各生協でどう放射能汚染に対応すべきか話し合った。
*写真 第二分科会 放射性物質問題「リスクコミュニケーションのあり方について」

地域の防災・減災の活動
 第三分科会は、「地域の防災・減災の活動~災害に強い地域について考える~」をテーマに、下記の事例報告があった。
 ①コープこうべ生活文化・福祉部課長の鮎沢慎二さん
 ②東京都生協連常任組織委員の高橋えり子さん
 ③コープあいち地域・組合員活動支援部統括部長の牛田清博さん
 ④日本生協連会員支援本部防災担当の山岡満さん
 これらを受けてコープあいち常務理事の磯村隆樹さんの進行で、参加者の議論を深めた。
 
私のコメント
 それぞれが各地における貴重な情報を持ち寄って楽しく交流し、翌日の被災地訪問と合わせて、全国で支援の輪を継続するため有意義な場となった。そのことを評価しつつも、放射能汚染について気になったことを触れさせてもらう。
 福島第一原発事故により放出した放射性物質は、今も大気と海洋を汚染し続け、私たちの食にも多大な影響を及ぼし、生協として考え対応することは重要であり、各地で取り組んでいるのは当然である。放射能汚染については科学者・研究者でもいろいろの議論があり、簡単に判断することはむつかしい。そのため多様なデータや評価を共有し、そこから考えていくしかない。
 ところでいくつもの生協では、ICRP(国際放射線防護委員会)の評価を前提にしているが、ICRPは原発を肯定してきた組織で、主に外部被曝を問題視している。最近の被爆者裁判でも内部被曝を認めつつあり、ICRPの論拠が崩れつつある。
 すでにヨーロッパではICRPに対抗して、ECRR(欧州放射線リスク委員会)が活躍し、内部被曝についてもきちんと科学的に対応している。2つの機関の特徴は以下である。
 ①ICRP:γ(ガンマ)線による外部被曝。体内を均一視、平均化。公衆は1m
      Sv/年, 関係者は5年で100mSv
 ②ECRR:外部被曝だけでなく、α(アルファ)線やβ(ベータ)線による内部
      被曝も重視。・公衆は0.1mSv/年、関係者は2mSv/年
 日本政府だけでなく、多くの医者や放射線医学総合研究所などの「専門家」が、ICRPだけを基準にして、「ただちに健康被害はありません」「安全です」と断言している。
 しかし、特定の細胞へ長期に集中してダメージを与え続ける内部被曝は、健康に対するリスクが外部被曝より高いケースは多い。このため生協の場では、ICRPだけでなくECRRも対等に扱い、組合員の一人ひとりが自らの頭で判断すべきだろう。
 思考停止をして長いものに巻かれていれば、頭を使うことなく楽であるが、原発の「安全神話」が崩れた今、既存の価値観は全て疑うに値する。社会や生協や仕事のあり方も、この震災から問われているのではないだろうか。

「つながろうCOOPアクション交流会」の分科会

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