コラボ・コープOB

生協のOB同士で、交流と意見交換を進める場とします。  自分のこと、お互いのこと、生協のこと、世の中のこと、―-協同・平和をめざして。

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映画「第4の革命」を観て

「斎藤嘉璋」
 先週の8日、四谷の主婦会館プラザエフで上映されたドイツのドキュメンタリー映画“第4の革命”を観ました。私が関わりを持っている東都生協で昨年末に原発・エネルギー問題で組合員アンケートをとったのですが、その自由回答欄に「生協でもこの映画の上映をしてほしい」との意見があり、気になっていた映画です。主催した主婦連からもらったチラシには「エネルギー・デモクラシー、2010年ドイツで13万人動員、ドイツを変えたドキュメンタリー、100%再生可能エネルギーへのシフトは実現できる!」とあり、脱原発を願っている者として期待してでかけました。
 この映画がドイツで上映されたのは2010年であり、紹介される太陽光や風力など再生エネルギーの取り組みはごく最近のものではない。また、制作意図も石油を中心にする従来型エネルギーからの転換であり、単純に脱原発を訴えるものではない。そのため一緒に観たA君は「福島原発事故のあとの現状で生協などの学習会などに使うにはピンとこないのでは」という感想でした。しかし、昨年3月の福島原発事故のあとこの映画がテレビ放映された時には200万人が視聴し、5月にドイツ政府が「2022年までに脱原発」の決定をすることに大きな影響をあたえたといわれるだけの迫力あるドキュメンタリーであり、私は生協関係者にはぜひ見てほしいと思いました。

 この映画の主張は再生可能エネルギーへの転換はできるし、しなければならないという“エネルギー革命”と、同時にそれは石油メジャーなどが支配する現在の世界経済の仕組みを集中型から分散型に、大資本から地域住民の手に取り戻す“デモクラシー革命”だという主張です。それが“第4の革命”の所以のようです。デンマークなど先進国での取り組みにあわせ、アフリカ・マリやバングラディシュなど貧しい国での取り組み紹介はこの運動の推進者であり映画製作者のヘルマン・シェーア(ドイツ連邦議会議員など)の主張が表れています。
 また、映画はアメリカ・カリフォルニアで風力発電用の風車が立ち枯れている様子を紹介し、石油メジャーなど既得権をもつ経済界の抵抗の強さを訴えています。それは日本の福島以降の動き、現状からもわかることですが、その力が再生可能エネルギーへの転換を抑え込んでいるという主張です。その抵抗を多数の市民の力で跳ね返そうということも“第4の革命”の内容です。
 この映画にはノーベル平和賞のバングラディシュのムハマド・ユヌスはじめ各分野の著名なリーダーたちが登場し、再生可能エネルギーシフトの必然性を訴えています。しかし、各地の取り組みもそうですが、登場する人々についても事前に知識がないと納得のいく理解は難しいかなとも思いました。A君の感想はもっともな点があるので、上映会を企画するといった場合は解説できる人や論議の場がある方が良いと思いました。(この映画の上映予定や企画についてはインターネットで「第4の革命」で検索を。)

生協の立場―エネルギー・デモクラシー
 先に紹介した組合員アンケートをとった東都生協では、1月理事会で原発問題で生協の考えをまとめました。それは「全ての原発の早期停止・廃炉と再生可能エネルギーへの転換を国に求めるとともに、原子力発電に依存しない持続可能な社会づくりをすすめます。」とうたっています。「持続可能な社会」は日本生協連の21世紀をめざす生協のモットーですし、私はその見解発表が大変遅かったと思いますが「原発に依存しない社会」も多くの生協の主張になったようです。再生可能エネルギーへの転換が大きな課題です。
 再生可能エネルギーの実現は、発送電分離など現在の電力産業の在り方を基本から変え、電力を住民の手に取り戻す“エネルギー・デモクラシー”の実現を意味します。再生可能エネルギーはエネルギーの“地産地消“を実現するものであり、映画”第4の革命“では貧しい国々で住民が地域での協同でそれを実現しています。生協が“エネルギー・デモクラシー“の担い手の一員になることを期待します。

<追記>圏域超え合併についてーー最近、このブログで県域超え合併について賛否の声が紹介されています。私も「このような合併には賛成できない」と早くから主張しています。関心のある方はこのブログの2010年3月21日付などの投稿を観てください。

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「第4の革命」の由来を調べてみました

「革命」といっても政治的な転換ということではなく、「自然エネルギーへの転換」を産業構造の転換という視点で、農業革命、産業革命、IT革命に次ぐ「第4の革命」と評するようです。ネット検索してみて、飯田哲也(著)『エネルギー進化論: 「第4の革命」が日本を変える』(ちくま新書)にいきあたり、内容の概説のところにありました。
私もこの映画を観て、発展途上国で電力を地方の農村などに確保して生活レベルを向上させている取り組みが印象的でした。先進国でも発展途上国でもまさに地域社会の中で再生可能エネルギーをつくりだして活用するということに確信をもつことが大事だと納得しました。

ぴか | URL | 2012年02月21日(Tue)23:33 [EDIT]


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