コラボ・コープOB

生協のOB同士で、交流と意見交換を進める場とします。  自分のこと、お互いのこと、生協のこと、世の中のこと、―-協同・平和をめざして。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

児童虐待について

[吉永紀明]
 岡山市内で、1歳6ヶ月の娘が肺炎に罹っているのに、医師の診察を受けさせないまま放置したとして、21歳の夫と22歳の妻の二人が逮捕された。
 二人は経済的事情を理由に、保育園を退園させた一方で、ローンで購入した車2台を所有していたこともわかった。また、生まれつき病弱な娘にもかかわらず、昨年4月以降病院に受診させず、育児を放棄していたようだ。
 このような育児放棄や児童虐待の新聞報道が、毎週全国のどこかで起こっているように思う。
 2010年度中に児童相談所が対応した児童虐待相談は5万5154件で、過去最多を更新したそうだ。そのうち身体的虐待が21,133件、保護の怠慢・拒否が18,055件となっている。
 ちなみに、2009年は44、211件、2008年は42,664件、2007年は40,639件となっている。
 2010年に虐待で死んだ子どもは49人で、ほぼ1週間に1人の子どもが命を落としている。

 報道を見てみると、「若年出産で育児に意欲がわかない」とか「子どもを生んでから離婚をして、他の男性と同居したが、その男性から子どもが暴行を受けている」などの例が多い。
 岡山県でも11月に「児童虐待防止月間」を設けて啓発活動に努めているが、「若年妊娠」や「子どもを生みたくなかったのに生まれた」など、親に対する対策が必要になっているのではないかと思う。
 母子家庭となると、特に現状は働く場所も限られて、ギリギリのくらしが強いられ、子どもへお金をかけることも減らさざるをえないという事情もある。社会全体として支えていくことをしないと問題は解決しない。
 「子どもは社会が育てる」と言われ、隣近所のやさしい見守りがあって、子どもは元気に育つが、それが弱くなっているのではないか。
 「子どもの泣き声がよくしていた」とか「大きなものを投げる音がしていた」とか周囲が気が付いていても、そのことを確かめたり、注意するという関係ができにくくなっているのも確かだ。
 私は、1967年に東京生協設立準備委員会に派遣されて、組織部を担当することになり、当時の鶴岡生協(現共立社生協)に勉強のために1ヶ月間滞在した。鶴岡生協は全国で初めて「班」を作った生協だ。
 毎日組織部の女性と班めぐりをした。8~10人くらいの組合員が班会に参加していた。
「班の人数はどうして決めるのですか」と船見部長に聞いたら「コタツに足の入れられる数よ」と、冗談とも本気ともつかぬ答えだった。
 鶴岡は冬は寒くて、コタツかストーブが必要で、家族も2世代・3世代家族が多く、コタツも大きなものだったので、「なるほど」と感心した。
 班会では、生協から翌月の計画や増資のお願いや灯油の値段の話しなどの後は、「今年の米の出来具合」「町内会のこと」「学校行事のこと」などのほかに、「育児のこと」「漬物のつけかた」など幅広い話題が次々とかわされる。
 その家の若奥さんがお茶を入れながら、皆なのはなしを熱心に聴いている。居ながらにして、社会やくらしの情報を知り、育児の仕方についても学ぶことができる。そういう機会が今は失われているのではないだろうか。
 2世代・3世代同居では、おばあちゃんから、お母さんから「子育ての仕方」「漬物の付け方」を習うことができるが、核家族化された今はそれを学ぶ場がなくなっている。
 生協の班会も、くらしの多様化の中で、決められた時間に班の組合員が集まることが難しくなっている。
 班会開催率も50%を割ってしまっている。
 そのために、おかやまコープでは、そのための解決策として「誰でもが参加でき、交流できる場」ということで
「コープわくわくおしゃべりパーティー」に取り組んだ。
 先日その中間報告を聞いたが、参加目標数5万人に対して、16,900グループで73,000人が参加したそうだ。
 2010年度の班会の参加者数が4万人、テーマ活動の延べ参加者数が約3万人なので、その合計を上回ったことになる。参加メンバーも、班会のように固定されたメンバーだけでなく、職場の同僚、近所の人たち、学生時代の友達、趣味の仲間など多岐にわたっている。ただ、家族や身内だけのも認めたこともあって、その開催も多かったことから、今後の検討課題と言っていた。
 確かに人と人のつながりを広く持つという趣旨からすると、家族だけでもというのはどうかと思うが、ただ、最近の夫婦間の対話がないとか、親子の対話がないという社会的問題を考えると、、このおしゃべりパーティーで家族の中で話し合いができ、お互いの気持ちを出し合うというのは、少しは役に立っているのではないかと思う。
 いずれにしても、子育てについて先輩主婦から学ぶという機会をどう作っていくのかが、児童虐待を防ぐ一つの解決策のように思うのだが・・・・。
 今日の報道では、子どもを虐待から守るために「親権を2年間一時的に停止する」民法の改正案を来年4月から実施することが決まったと報じている。
 子どもは親の元で育てることが一番大切なことだが、それができないとすれば一時的に親子を切り離すこともやむをえないかもしれない。
 ただ、切り離すだけでなくその間、親が愛情を持って子育てできるように、教育をしていくのかの対策も合わせて行ってほしいと思う。
 みんなで、社会で子どもを育てる気風を取り戻すことが必要と感じた。

スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。