コラボ・コープOB

生協のOB同士で、交流と意見交換を進める場とします。  自分のこと、お互いのこと、生協のこと、世の中のこと、―-協同・平和をめざして。

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おおさかパルコープを訪ねての新発見

[加藤善正]

 8月27~28日、生消研(食糧の生産と消費を結ぶ研究会)の第37回定期シンポジウム・夏の現地学習交流会の同時開催が大阪であり、基調講演を頼まれ久しぶりにおおさかパルコープを訪れた。今回の生消研のシンポはパルコープの全面的な協力で参加者に大きな確信を与えていたが、私もいくつかの発見をさせてもらった。特に、大友弘巳氏の最近の熱心な「日本の生協の店舗事業の革新」に関する問題提起に関連して3点について記したい。
 第1の発見は、パルコープが「近畿事業連合会」から生鮮・日配部門を自立させていたことである。近畿事業連合会は、パルコープの山本理事長・池専務などが中心になり結成され、発展の基礎を構築してきた事業連合であったというのが、これまでの私の理解であった。その事業連合から生鮮・日配部門を独立させ、特に店舗事業の革新や産直運動の再構築を目指したこの決断は、大友氏の論理や私の長年の主張や実践から考えると極めて貴重なものと言え、感激的な賛同の意を表してきた。そして、この英断ともいえる路線の選択は、新しい近代的な物流センター・商品検査室に見事に具現化され、しかもこれら施設の多額の投資もすべて自己資金で実現したという、これまでの経営戦略・経営力の結果が裏付けとなっていた。

 この自立によって解ったこととして、所専務は次のように述べていた。1)地域によって組合員の食生活や願いが如何に違うか。2)全体最適をめざすことと部分的な要求を実現することの違い、特に、事業連合は全体最適をあくまで志向するので、部分要求はどうしても後景に追いやられる。3)生産者と消費者のつながりが強まり、組合員活動も活発になる。
 いわて生協はサンネット事業連合に参加しつつも、生鮮・惣菜・日配部門の商品部を強化し、アイコープ商品・産直商品などを中心にした店舗事業・共同購入事業を確立してきたが、こうした地域一番の店舗、組合員と常勤者が私たちの店であるという確信・自信・誇りを持てる状況をめざしてきたが、古臭い渥美理論に固執して私の意見を批判する日生協トップの構想が破綻する予兆すら感じるパルコープの決断ともいえる。 
 産直運動への新たなアプローチも注目される。冷凍餃子事件の本質的総括の上に、より近い産地からの商品調達と生産者と組合員の学習と訪問活動を重視して、積み重ねた産直商材をMDの中にしっかりと位置づけている。さらに、こうした商材を取り引き事業者や近くのホテルなどとコラボレーションして、生協の社会的役割を組合員だけでなく広げている。
 第2の発見は、このパルコープの決断が自信を持って展開されている証として、「西くずは店」の常勤者の活き活きとした取り組みと、あくまで組合員に喜んでもらうMDの実践であった。300坪弱の店舗であったが、店長のストアコンセプトも明確であり、本部主導のチェーンストアとは異なる独自の魅力を感じた。店長の内部マネジメントとして次のようなポスターが目立った。 「ありがとう!また来るね!といっていただけるお店づくりをめざします」 そのために実践すること 「①欲しい商品がある店 ②味見のできる店 ③正直で人間味のある店」。この店長の思いを6名の正規と多くのパートさんたちが力を合わせて必死に働き組合員さんによびけけている姿は、いわて生協の店と同じかそれ以上の熱気を感じた。店舗運営の技術的な未熟さはいくつもあり、特に、「カラーコーディネート」ができていなく、また、手製の飾りや大型POPにより、「商品が主役」として浮き上がる陳列や美しい店づくりの技術は、やがて本部の指導が求められよう。こうした取り組みにより、パルコープの店舗事業は2010年度も103・2%の伸長を見せ、直接剰余は黒字に転換し11年度は経常剰余も黒字になる計画という。
 第3の発見は、今度の大震災に対する組織的支援活動の素晴らしさである。いわて生協への支援も組合員・常勤者の力で多大の支援を頂いていたが、「遠野市」に独自のボランテァセンターを設置して、地元のボランテァセンターとタイアップしての実践は特筆される。現地でのボランテァ活動だけでなく、生協内での組合員や常勤者の取り組みも多彩であり、例えば、被災地の仮設住宅に住む方々への食器や台所什器を集めてセットしてこれを配っている。いわて生協のボランテァ募集の支援活動の中身に、パルコープのこの食器などの仮設住宅への配達がニュースにあったが、大変喜ばれている活動である。
 このパルコープの支援活動は、生協内でも交流し話し合われており、組合員・常勤者の生協運動への教育的効果は非常に大きいに違いない。パルコープはこの大震災支援運動の中で、確実に成長・発展するに違いないことを確信してきた。

 大友氏の首都圏での大合併や生協の事業革新に関する意見・見解には、ほぼ全面的に賛同する。紹介のあった福井県民生協やコープみやざき、そして我がいわて生協の運動路線と、最近のコープさっぽろの独自MD・地元商品重視などについて、日生協路線との違いを強く感じていた私にとって、パルコープでのこうした発見は益々私の生協運動路線に確信を与えてくれるものであった。

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コメント


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はじめまして

はじめまして。
コープネットグループ51歳の現役男性職員のものです。
以前、先輩職員からこのブログにつき教えられ、折を見て覗かせていただいておりました。
OBになられてもこのように熱い思いで、しかも高い理論的レベルで意見表明、論議されていることに、後進として心より敬意を表するものです。

わたしは、コープの理念実現に大きな夢と希望をもって入職しましたが、途中長く体調を崩したこともあり、コープというものを突き詰めて考え、実践してくることができなかったと残念に思っています。

そして、コープの仕事以外のことに命を賭けられるライフワークを見出し全力で取り組んでおります。

しかし、コープ労働者としてあと10年ほどしかないことを自覚し、組織合同などの重要な転換期についての態度表明も求められたときに、もう一度コープについて学び、考えてみたい、いやそうしなければならないと思うに至りました。

わたしはOBではありませんので、原則としてこちらのブログに書き込むことはできませんが、今後も拝読し、参考にさせていただきたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

KK生 | URL | 2011年09月10日(Sat)11:28 [EDIT]


Re: はじめまして

Re: はじめまして

真摯なコメントをいただき、うれしく拝見しました。
返信が遅くなってしまったこと申し訳なく思っています。
OBたちは皆、生協が困難な時代を乗り越えて持続的に発展することを願い、現役の皆さんの奮闘を期待しています。
したがって、基本的には現役の皆さんを激励する立場に立っていることをご理解いただきたいと思います。
しかし、県域を越えた大型合併については、プラス面は少ないのに、マイナス面やリスクが大きく、生協の持続的発展を損なうことが懸念され、組合員でもあるOBにも関わってくる問題であるため、率直に意見を表明しています。
現役職員の多くの皆さんが、OBの懸念にも耳を傾け、議論や検討を深めることに役立てていただければ幸いです。
コメントも歓迎します。

少老朋友 | URL | 2011年09月29日(Thu)09:30 [EDIT]


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