コラボ・コープOB

生協のOB同士で、交流と意見交換を進める場とします。  自分のこと、お互いのこと、生協のこと、世の中のこと、―-協同・平和をめざして。

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Cさんへの手紙

[吉永紀明]
 お元気ですか。
 立春も過ぎて、近くの岡山後楽園の梅林でも若芽がほころんできたようです。
 北陸や新潟では大雪となり、雪下ろしで多くの方が亡くなったと聞きました。
 私も北海道生まれですが、小中学生の頃は、雪かきをすると電車道を挟んで向かいの2階建ての家が殆ど見えなくなるほどでした。家の2階からジャンプ台を作ったこともありました。雪国の苦労が偲ばれます。
 それでも少しづつ春に向かっているのではないかと思います。

 昨年末から続いた、伊達直人のタイガーマスク現象も一段落したようですが、少しづつ状況が変わってきたようです。
 最初の頃は「伊達直人」や「タイガーマスク」、岡山では「桃太郎」など匿名でランドセルなどが届けられましたが、最近は実名で届けられるものも出てきたようです。

 日本人は良いことをすると「売名行為」と言われるのでは、と躊躇する気持ちがあるのではないかと思います。
 アメリカの選挙を見ていて、すばらしいと思うのは、多くの有権者が候補者に選挙カンパをして運動を支えていることです。
 日本では、政党や候補者にカンパをして運動を支えているのは共産党くらいで、他は一部を除いては党員がいても支えられるほどの資金が集まらなくて、国からの政党助成金に頼っているのが現状です。
 国民性なのか、宗教の違いなのかよくわかりませんが、そういう点は見習わなければならないのではないかと思います。
 タイガーマスク現象に悪乗りするのも日本人の悪い癖です。
 最近は、ランドセルやお菓子・文房具だけでなく「使い古した下着」や「おじいちゃんの使っていた布団」とか、子どもの施設なのに「大人の古着」や「大人の靴」なども送ってくるようです。
 施設の人は「使えないものを処分するのに、余計な時間がとられる」と話をしています。
 こういったことはあの阪神大震災のときにもありました。家の中の古くて使えなくなったものが大量に被災地に送られてきました。
 こうなると「好意」とか「善意」を通り越して「悪意」と思われても仕方ないと思います。
 先日テレビで、児童養護施設の子どもたちに、タイガーマスク現象についてどう思うか聞いた番組がありました。
 「周りの人にやさしくしてもらって、心が暖かくなりました」と喜びを伝える一方で「物をもらうことで、何か蔑まされているようで悲しい」という発言もありました。
 そして園長さんは「今日は何が届いたと、寄付が当たり前と子どもたちに思われると困る」と話していました。
 タイガーマスク現象で、ランドセルをはじめ沢山のものが届けられて、子どもたちも喜んでいることはたしかですが、このことを通して、児童福祉法や児童養護施設が置かれている問題にもしっかりと目を向ける必要があると思います。

 1947年に少年教護法、児童虐待防止法、母子保護法などの児童福祉面での規定を総合的に立法化したのが、児童福祉法です。
 そして、国連で「子どもの権利条約」が制定され、日本が批准したのを受けて、法制定50年の経過による児童を取り巻く環境の変化に対応するために、1997年に大幅に改正されました。
 改正時には各方面から反対の声が上がりました。
 「子どもの権利条約」の理念が十分取り入れられていないことや「措置制度」から「契約」という競争原理が持ち込まれたことなどでした。
 今国会では、児童福祉法の見直しが言われ「施設の職員の労働強化に対する人員の増員」などが検討されていますが、「公費の不十分さ」やさらに「基本理念」も「子どもの権利条約」に沿って見直す必要があると思います。
 
 園長さんは「施設にいる子どもたちが一番求めているのは愛情です。品物を送り届けるだけでなく、ぜひ施設に来ていただいて、子どもたちと触れ合ってもらうことが一番の喜びです」と語っていました。
 寄付の仕方、心の持ち方について考えさせられました。
 インフルエンザが流行っています。お元気でお過ごし下さい。またお便りします。
 

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