コラボ・コープOB

生協のOB同士で、交流と意見交換を進める場とします。  自分のこと、お互いのこと、生協のこと、世の中のこと、―-協同・平和をめざして。

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折づる  クリスマスの日に

[晴3]
クリスマスの日
  被爆者のうめきをつづった 『父と暮らせば」はたしかに聖書だった。

  この会場では 上映に先立って 「つるのいのり」 身延山高校佐治麻希作(高校生新聞コンクール・グランプリ受賞作品)が当市の高校生によって朗読され、会場と壇上は当日の参加者が家から持ち寄った多くの『折鶴』で飾られた(写真参照)。実は 「つるのいのり」佐治麻希作の絵本は、昨年のビキニデーで焼津に行った折、居合わせた静岡の生協の上田克己さんから作者の佐治麻希さんを紹介されそのときいただいたものだった。

 その絵本が『実行委員長』の目にとまり 回し読みされ当日の『折ずるフェスタ』をかざるひとつになった。
 ここで作者の佐治麻希さん、上田さん、Hさんはじめ企画実行委員、何よりも、折づるをおってくださった多くの市民が、サダコでつながることになった。

  作家の大江健三郎は欧米など外国に行った折、『子供たちにサダコが、どのような仕方で回復を願ったのかを話し不器用な手で、鶴の折り方を教えた」(伝える言葉「プラス」、朝日新聞社刊)とかいている。小さな紙の折り目を見ながら死んだ少女の折鶴に託した願いをなぞろうとするこの作家に自然に頭がさがる。折づるを折る子供たちと、原爆症で死んだ少女に向けて想像力を働かせ時代を透視する。折ることがいのりとなる。そして憲法前文と9条を子供たちともよみ合わせる実践に自然につながっている。

 大江は哲学者ハイディガーが『人間がよりよく生きることを考えるようになるのは『死すべき者であること』をさとるとき時だ」と。またルソーが教育書エミールの中で『他人の痛みを自分のこととして感ずることが出来るのは、ただ想像力によってだ』と書いたことを紹介している。

 彼に従えば死んだ少女のことを思って鶴を折る少女も、幼いながら、生来の倫理的性質を(自分は人を殺さないということを含めて)確かめているはず、と信ずることにつながる。「2歳で被爆し、10年後に原爆症を発生したサダコ。千羽のつるを折ることに望みを託したが、かなわなかった」その願いをつないで千羽ずるが、四街道各地から会場に集まった意味は考えてみると、とても大きなものであった。

 その意味は『命はみんな尊い』という問いを自分に向けて、そして他人に向けて発すること。『サダコの命を切り刻んだ原爆をなぜ投下したのか、なぜ命を抹殺する核兵器をなおも作るのか、なぜ廃絶しないのか』を問い、かついいづづけること。『誰の命もみんな尊い』のだという人間の立場の核廃絶の運動は  「人間はすばらしい、人生は生きるに値する」『命を支えるのが日々の生活』という文化と分かちがたく結びつくことに思いはいたる。そう確信する。  私はそれを改めて地域の方々から学んだ。次はそんな文化のつどいが出来ないだろうか。

 そういう立場に立てば四街道のすべての人たちと言葉を交わすことが出来る。もちろん政治や社会の不条理には事欠かない時代に生きている。また人は人生に対する信条や国家や社会に対する思想もそれぞれちがう。対立葛藤は避けられない。

 しかし核兵器は信条思想の一切を根絶やしにする。勝者も敗者もすべてを吹っ飛ばす。勝ち負けを競うこともできなくなる。広島、長崎投下で最悪の兵器として出現して以来「平和のための核抑止」(核抑止とは英語ではdeterment 原義は 脅しという意味、直訳すれが平和のための脅し核武装ということになる。)という脅しあいによって何万発にも膨れ上がり実戦配備されてきた。多発する戦争紛争で使われない保障はまったくない。これまで瀬戸際に立ったことが3回あったと歴史家は証言している。人類と生きとし生きるもののすべての未来が失われる。だから核兵器廃絶は人類の最重要、先決課題なのだ。

 この現実に敏感になり平和にかける人が多くなることを望む。違いを生かしあい、あるいは脇ににおき、あるいは違いを超えて核兵器廃絶をサダコの身になっていい続けることが人類絶滅を救う最も現実的な道だと思う。すでに30万人の「サダコ」が世を去り23万人がサダコの苦しみを負って高齢者になった。私は彼らの犠牲の上に63年、おかげで平和を享受できた。崩れぬ平和のために少しでも「サダコ」と共にあることが私のような高齢者の生きる意味になるのかもしれない。寄せられた市原さんのメッセージwill is powerをみながらそんなことを考え正月を送った。
 機会を作ってくれた上田さんありがとうございました。生協の仕事を引いてから、ともに生協を担い合った旧友たちが、地下水のように思いがつながっていることをしるのはとてもうれしいことです。 

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