コラボ・コープOB

生協のOB同士で、交流と意見交換を進める場とします。  自分のこと、お互いのこと、生協のこと、世の中のこと、―-協同・平和をめざして。

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創立50周年を迎えた埼玉大学生協

[大友弘巳]

 去る10月19日、埼玉大学生協創立50周年記念レセプションが開催されました。
 50周年を祝うOB・OGのつどいは、別途11月に開催の予定なので、今回はOB・OGの参加は20人足らずだけでしたが、大学の関係者、各地の生協や連合会関係者、行政や取引先、埼大生協の役職員、学生委員など、あわせて約200人ほどの参加者で賑やかな会となりました。
 とはいえ、式典は大学会館で、祝賀会は生協食堂での開催で、質素な手作りの会でした。
そして、埼玉大学吹奏楽部の友情出演によるミニコンサートが華を添えていました。
驚いたのは、学長、副学長、各学部長初め事務局を含めた大学当局、及び教職員が50人ほども参加されていたことで、昔とは随分変わったと感じさせられています。
以下の文、 身内を自慢するようでおこがましいと思われるかもしれませんが、私が関わったのはもう古い昔のことでございますので、一生協OBの感想としてお読み取りいただければ幸いと存じます。

役割を高めている埼大生協
 7月初めに開催されたユニコープ友の会(大学生協OB・OGの会)でも、大学生協の現状報告がされ、大学生協が全体として学内での役割を高めていることは聞いていました。
 今回は、埼玉大学生協も役割を高めていることが、この式典においての理事長の報告や、学長はじめ大学生協連会長、東京事業連合理事長などからの祝辞の中で語られたのを聞き、また、当日配布された記念誌「埼大生協50年のあゆみ」のなかで紹介されているのを読み、喜ばしく感じた次第です。

 一つには、学生生活の中で生協が果たす役割が大きくなっていることです。購買や書籍食品の店舗、食堂などの事業に加えて、共済、住居の斡旋、さらには食生活支援、学習支援などの情報提供、資格講座や就職セミナーの開催まで展開して、役割を高めています。
 二つには、大学運営の中でも生協が果たす役割が大きくなっていることです。福利厚生としての役割を高めることはもちろん、員外利用規制が緩和されたことにより、教職員の研究に要する書籍や物品などの供給の拡大、大学の入学式や卒業式などさまざまな行事への協力など、大学の運営を側面から支える役割を生協が高めているとのことです。
 三つには、大学生協連や東京地連の中で、埼大生協が積極的な役割を果たしていることです。学生委員会の元気な活動の経験が他の大学の生協にも広がっていること、また、学生理事や学生委員経験者で生協に就職する例が最近まで続いていることが評価され、人材育成の役割も大きいとの言葉もありました。
 このように役割を高めることができてきた要因として、以下の点が考えられます。
 1、 学生の活動参加に広がりがあり、活発な自主的活動が定着していること。そうした学生たちの活動に共 感してくれる教職員の活動参加も幅広いこと。そして学生の活動が、事業の利用にも結びついているようです。
 2、 大学当局との関係が比較的に良好だった積み重ねがあり、一時的に緊張関係に陥ったときもあったが、最近は協力関係が深まっていること。
 3、 「組合員の多様なニーズにどう応えていくか」に視点を据えて、生協の役職員、パート・アルバイトが仕事をし、連合会、事業連合からのバックアップもその力になっていること。

組合員一人当たり利用高が僅かでも伸びていることに注目
 大学生協は、限られたキャンパスの中で活動しており、学外へ組合員を増やすことはできませんので、組合員のニーズ、大学のニーズに広く深く対応し、学内での事業展開でシエアを高めることに真剣に取り組むしか事業を発展させることができません。
 組合員を増やし、学生と教職員の生協への加入率を高めることは当然大事ですが、大学の規模の拡大、学生や教職員の定員の拡大の時代はとうに過ぎていますし、既に高い加入率を実現している生協が多いので、努力すべき重点は組合員一人ひとりの需要に応え、一人当たり利用高を高めることに絞られています。
 かねてから、親からの仕送りが減っているなど学生の収入が減っていて、食べるものにも支出を減らしている学生が少なくない実態が伝えられています。他方では、もちろん大学生協といえども激しい競合にもまれています。埼玉大学でも数年前に、正門のすぐ近くの大学会館の中にコンビニエンスストアが出店していますし、キャンパスの周辺には飲食店が多数できています。インターネット通販との競合も若い世代が最も激しいことが推測されます。
 そうした中で、「埼大生協50年のあゆみ」に掲載されたグラフを見ると、ここ10年、組合員数は横ばいですが、供給高では、(09年度は前年より落ち込んでいますが)00年代の前半よりも00年代後半のほうが伸びており、一人当たり利用高も90年代のピーク時には及びませんが、00年代前半より後半のほうが僅かながら伸びています。
 同じ時期、地域生協の一人当たり利用高が落ち込み続けているのと比べると、大学生協は頑張っていると感心させられます。
 一つの事例を挙げると、これは50周年記念行事準備委員会の折に聞いたことですが、例えば今年の新入生の新規のパソコン購入の約80%は生協が賄っているということで、これは驚異的なことだと思います。

根底になっているのは一貫した組合員目線
 いかにしてこのような利用結集が可能になっているのか、興味深いものがありますが、具体的な取り組み内容までは聞いていません。しかし、「埼大生協50年のあゆみ」に紹介されている、2008年度に定められた第9期中期計画の一節を読むと、根底にあるものを感じます。
 「2008年のリーマンショックを契機に、日本経済は低迷し、家計収入は縮小し続け、日々の学生生活と卒業後の就職活動に大きな影響を与えています。埼大生協はこの現状を目の前にして今再び共助の原点に立ち返り、自らの生活を語り合い、お互いの生活を守りあう取り組みを進めます。お互いの生活の不自由な点、リアルな問題を出し合い、短時間でその声に応える「頼りにされる生協」づくりを進めたいと思います。また、学生の組合員活動を特段に重視します。自分と仲間を大切に共感と共有を広げ、人と地球に優しい豊な人間力を獲得していただきたいと願っています。」
 同じく「編集後記」でも中期計画について以下のように触れられています。
 「このように厳しい経済状況で、私たちが目指したのは『原点回帰』。埼玉大学生協が生れてから、私たちが今万で大切にしてきたのは『生協だから』ということです。『組合員のために何ができるか』、『組合員のニーズは何なのか』ということをも一度初心に帰って見直したのです。『人』に寄り添った運営をしていこうということ。それは『生協だから』できることです。そこで課題となるのは現在の情勢の中での『多様化』ということです。学生、教職員、院生、留学生の中には今、様々な生活の困難を抱えた多様なひとたちがいる。こうした多様性がこの経済危機の中で出てきており、『その多様なニーズにどのように応えていくか』そういう視点でこの第9期中期計画は作られました」と。
 一人ひとりの組合員を大切にし、多様なニーズに機敏に応えながら、頼りにされる生協づくりに努め、共感と共有を広げて協同しあう人間力の獲得、人に寄り添った運営など、組合員目線での生協運営が一貫していることを感じます。

価値ある生協として引き続き着実な発展を
 埼玉大学生協は、1959年に設立運動が起こり、1年足らずの準備活動で1960年5月21日に創立総会を開催してスタートし、以来50年がたちました。
 全国の大学生協の中で、設立からの古さでは30数番目くらいのですので、現在210を超える大学生協の中では歴史と伝統のある生協となっています。
 大学として学生や教職員の数では多いほうではなく、生協の組合員数は9,000人ほど、事業高も15億円ほどであり、拠点生協というような規模ではありません。
 しかし、50年の歩みの中で役割を高め、価値ある生協となってきたことは確かと思われます。
 創業期の10年近くの間、困難な時期に埼玉大学生協で悪戦苦闘してきたものとして、このように50周年を迎えたことをうれしく思うと共に、引き続き、なくてはならない存在として役割を高めるために磨きをかけ、着実に発展されるよう祈念するものです。

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