コラボ・コープOB

生協のOB同士で、交流と意見交換を進める場とします。  自分のこと、お互いのこと、生協のこと、世の中のこと、―-協同・平和をめざして。

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50年間の朝日新聞の購読をやめました

[加藤善正]
 大学入学と同時に購読始めた朝日新聞を最近止めた。私は仕事柄業界紙やローカル紙も含めて毎日12紙ほどを読んでいるが、自宅では長い間朝日新聞を読み続けてきた。朝日新聞出身の岩垂弘氏やむのたけじ氏、本多勝一氏、伊藤千尋氏など尊敬する方々も多いし、実は大学一年のとき朝日新聞の「世論調査」のバイトで、「大槌町吉里吉里」へ行ったことがあり井上ひさしさんへのつながりも強かった。また、長い間「朝日ジャーナル」も愛読し、朝日新聞のリベラルなジャーナリズムを評価してきた。かつての朝日新聞は「産経・読売・日経・毎日」などとは格段に異なる報道姿勢が目立ち、「産経ザンコク、読売ヨタモノ、朝日ニセシンシ」といわれていたころから、確かに偽紳士的なこともあったが中立・進歩的な社説が多かった。
 しかし、最近の朝日新聞は大きな変節を続けたのではないか。最初に頭にきたのは「小泉・竹中路線礼賛」であり、彼らに「売国奴」という批判が多く寄せられ、アメリカの市場原理主義・新自由主義をモデルとして、国際金融資本の利益を代弁するような「聖域なき規制緩和」によって、それまでの日本型資本主義ともいうべきシステムを破壊した。福田・麻生内閣などの「小泉改革の修正」を厳しく批判し、100年に一度という経済危機に入ってさえも、小泉改革を支持して市場原理主義的経済路線を推進すべきという主張を変えていない。
  

 次に怒りが強かったのは「普天間基地」問題である。鳩山首相の「国外、少なくても県外」移転の言動をはじめから厳しく批判し、「日米同盟絶対視」「日米合意最優先」「辺野古沖以外は絶対不可能」の論調を繰り返した。ワシントン発の報道、アメリカ高官の代弁を繰り返し続けた。沖縄県民や安保条約の正体を明らかにして対米従属に怒る国民の声や願いなどどこ吹く風の「第4の権力・マスメデァ」の姿がありありである。私は9月から「琉球新報」を取り寄せて読んでいるが、この新聞は4月からワシントンへ特派員を派遣して、次々にスクープ的な記事を送ってきているが、日本の大新聞には一切書いていない米軍の政策や真の日米友好を願う学者や政治家の声が良くわかる。沖縄県民の普天間基地の県内移転反対の主張や運動は強くこそなれ弱まることはないであろう。従って、辺野古沖移転は暴力でしかありえない。一体朝日新聞は警察権力を使って暴力で反対住民を排除して「日米合意」を強行せよというのか。
 更に怒るのは民主党の代表選挙における朝日新聞の菅代表支持、小沢元幹事長批判は目に余るものすごいものであった。朝日だけでないが大手新聞の小沢バッシングは連日すざましく、政策よりも個人的などうでもよい内容の報道に明け暮れた。私は小沢氏の出身県民としてのひいきや小沢氏の政治手法、とりわけ選挙やカネのやり方はかなり知っており、個人的には「好きでない」政治家であり、彼の憲法や自衛隊の海外派兵に対する基本的な政策は大反対である。生協の店舗を請け負った大手ゼネコンの東北支店の幹部や民主党が対立候補を強引に立てて苦戦した首長などの生の声も良く知っている。しかし、こんどの代表選挙における「小沢バッシングと菅首相支持」は少なくても「中立」を建前とするマスメデァの姿ではない。私は最近の民主党内閣の混迷を見ていると、小沢代表が「福田首相との大連立」の際、「今の民主党には政権を運営する力が足りない」と行っていた言葉を思い出す。長年、言いも悪いも内閣や政治権力の中枢にいた小沢氏は、内閣や権力の発揮する難しさを熟知していてこうした発言になってのではないか、とさえ思える。

私がいよいよ朝日新聞に見切りをつけたのは、9月27日付社説「日本農業・安いコメで発展する道を」を読んだからである。この社説は09年度産米の生産者米価の暴落とも言うべき価格低下、10年度産米の仮払い価格が60キロあたり軒並み2000円から3500円も急落している現状を皮肉ぽい口調で論じている。現下の農業と農村の極めて厳しい現実、地方の経済の落ち込みなどどれほど知っている人が書いたのであろうか。「安いコメ」は消費者から見れば喜ばしい、戦後の農政・減反政策は消費者の高いコメを買ってもらうことで農業収入を下支えした」などの論調は、消費者が食べる一杯のご飯の生産者価格が30円~40円、消費者が買う価格でも40円~50円でしかないことを知っているのか。菓子パン1個が120円、500ミリℓの水が110円~150円している現在、何を持って安い高いを論じているのか。こうした生産費さえも保証できない米価だからこそ、農業収入の連続的低下が後継者不足、農村の高齢化・過疎化を招いていることを知っているのか。更に、現在の農政や食料政策はこうした視点だけでなく、農業や農民の果たしている「多面的価値」「環境と景観」「治山治水」「水と川・海の保全」など、地球環境や生物多様性の問題が喫緊の課題になっているとき、「安いコメで発展する道」など子供の論理とさえいえるのではないか。
 朝日新聞ともあろうものが、何を考えているのか。道を踏み外すとどこまでも転がり落ちるたとえ通り、もはやこの新聞を購読する意欲が完全に喪失した。とはいえ、自宅では購読しなくても事務所では読むことが出来るので、その変質振りは継続してウオッチすることにする。ちなみに、今度は毎日新聞を購読する。

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