コラボ・コープOB

生協のOB同士で、交流と意見交換を進める場とします。  自分のこと、お互いのこと、生協のこと、世の中のこと、―-協同・平和をめざして。

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寄稿 「第25回JA全国大会を傍聴して」

[岡 本 好 廣]

10月8日に開かれた第25回JA全国大会を協同組合懇話会常務委員の枠で傍聴した。3年に1度開かれる全国農協中央会の全国大会だが、今回は政権交代直後の大会とあって注目を集めていた。前日の台風の影響でJRを始めとする交通機関が止まってどうなるかと思っていたが、前日分科会があって泊まり込んでいた全国の代議員が開会の10半時前に続々と集まり、大晦日の紅白歌合戦の会場であるNHKホールを3階まで埋め尽くした。報道によると全国の農協から2500人の代議員が参加したとのことである。3年前の2006年の大会にも出たが、この時はかなり空席があった。今回は殆ど空席が見られず、今度の大会に寄せる関心の高さが実感された。今回の大会スローガンは「大転換期における新たな協同の創造」であり、背景には過去3年間の日本の農業と農協を巡る厳しい状況があり、それを克服しなければならないという意志が込められているように思われた。

変化は大会運営の中に現れていた。これまでは政党代表の挨拶は総理大臣と農水大臣だけで野党は招待もされなかったが、今回は7党全部の代表が招待されて挨拶した。そのため12時終了の予定が12時半になるという異例の事態になった。政党代表の顔ぶれと挨拶の内容にも大きな変化があった。民主党は鳩山総理が欠席し官房副長官が挨拶を代読、赤松農水大臣も出ず副大臣が挨拶するというこれまでの政権と様変わりの対応であった。自民党は谷垣総裁が出席して挨拶したが、会場の拍手はまばらであった。これに引き替え「米価の下支えとFTA反対」を主張した共産党志位委員長の挨拶には大きな拍手と共に「そうだ。共産党頑張れ」という声がかかった。他の政党代表の1人は「今日は志位委員長に一番拍手が多く、谷垣総裁はぱらぱらだ、これも時代に変化か」と述べたが、JA全国大会ではかってないことであった。友誼団体代表の挨拶は恒例によって日生協の山下会長が行った。「消費者との連携による農業の復権を議案に掲げたことを歓迎し、生協としても積極的に提言を行い、消費を通して支援できることは全力で支えたい」と述べ、これも大きな拍手を受けた。
今回のJA全国大会で明らかになったのは“従来の農政運動の転換”であり、大会後の記者会見でJA全中の富士重夫専務は「これまで政権与党と長い付き合いがあり、ややもすれば野党と疎遠であったが、今後は政権与党とも、野党とも同等に接していく」ことを明確にした。しかしJA全中は組織代表として自民党から参議院議員を出しており、来年の参議院選に向けてもう一人候補者を今回の大会で推薦する予定であったが直前になって辞退された。一方与党の民主党はJA全中が自民党議員を抱えている限り協力できないとしている。また農協法に「協同組合及び協同組合連合会は、これを特定の政党のために利用してはならない」という条項を入れる改正案を準備している。参議院で議決したが、衆議院で否決されて廃案になったものである。これは生協法では第二条2項で定められており、当然のことと理解されているが、農協にとっては組織内議員の党籍をどうするかということとの兼ね合いで深刻な問題である。いずれにしても今回のJA全国大会を受けて、検討すべき課題が山積している。

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