コラボ・コープOB

生協のOB同士で、交流と意見交換を進める場とします。  自分のこと、お互いのこと、生協のこと、世の中のこと、―-協同・平和をめざして。

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「次世代無店舗事業」への期待

「生協運営資料NO247号」の特集「動きだしたネットスーパー」を読んで

[大友弘巳]

「CWSってなんじゃ?」
我らコープOB世代の常識では、CWSといえばイギリスの生協の卸売り事業連合会のことでしたが、CRSとの合併によって組織が変り、今ではこの略称は使われなくなっています。
日本の生協の今日のCWSとは、「coop web standard 」の略号で、「生協の新世代web標準」という意味で、昨年から使われるようになったばかりとのことです。
このCWSが全国の生協共通の標準として確立していくことになれば、生協の事業、とりわけ無店舗事業の新たな発展段階を創っていく原動力になる可能性があると思われます。
願わくは生協の事業基盤らしく、組合員参加の組織としての強みを生かし、他のネットスーパーでは真似のできない活力を生み出すものとして構築されることを期待したいものです。

日本生協連が発行している月刊誌「生協運営資料」の最新号(No247)では、「動き出したネットスーパー」という特集を組み、Web通販(楽天)、宅配便(ヤマト)、スーパー(イトーヨーカドー)の三つ、それぞれの業界での日本を代表する巨大グループによるネットスーパーへの取り組み事例を紹介しています。いずれも近年急速に発展し始めており、インターネットを活用して受注し、家庭へ配達する事業は、これから激しく競争しながら大きく成長していこうとしていくことが見通される内容となっています。
その上で、日生協会員支援本部長から、「次世代無店舗事業に向けた核心の方向性についての論点提起」をし、関連してインターネット事業部長からは、「生協の新世代Web標準『CWS』の機能と可能性」と題する報告がなされています。
日本の生協はインターネットの活用に立ち遅れ気味なのではないか、と私は心配していたのですが、この特集を読んで、大企業グループの取り組み状況も分かり、また、生協としての全国的な取り組みの準備が進みつつあることを知り、次世代無店舗事業の新たな可能性に期待感を高めることとなりました。

私が特に注目したのは、上記の「論点提起」の中で、本部長が聞いた貴重な話として紹介されている、福井県民生協の二つの取り組みのことです。
一つは、店舗で取り扱う、お盆や年末年始の特注品を共同購入の職員がチラシを配って営業したら、供給が20倍近くになったということ。
もう一つは、生協トータルの年間利用額が20万円台の組合員の中から、利用拡大の可能性のありそうな組合員8,000人をセグメンテーションして、16人の営業担当が、店舗、無店舗、共済、福祉などの分野を超えて、利用額を30万円台に引き上げる営業活動を行っていることです。
「こうした取り組みは、複数業態を持つ強みを生かし、そこに複合的な付加価値を創造しようとする挑戦だと思います」と本部長のコメントがされています。
このコメントはその通りと思いますが、他の生協が形だけ真似してやろうとしても同様の成果は簡単には上げられないのではないかと思われます。
かねてから同生協に注目してきて、こうした取り組みが、同生協の永年にわたる組合員満足実現のための事業推進にこだわり続けてきた努力の上で、組合員の暮らしの立場で、組合員の目線で発想され、組合員から信頼され、協力を得ながら進められていることが推測されるからです。
事業の組み立てや進め方などを、生協の事業経営や職員の都合、他のネットスーパーとの対抗や物真似から発想するのではなく、また、単なる方法論としてではなく、同生協のように組合員の暮らしの立場で、組合員の目線で発想し組み立てることを教訓にしなければ本当にはものにならないのではないかと思うのです。

08年度の全国の生協の供給事業実績の見込み数値が総会資料に出されていますが、無店舗事業はトータルで前年比100.4%と微増に止まっており、そのうち班供給は前年比97.7%、
個配供給は前年比103,9%となっています。 07年度は、トータルが102.9%、班供給が93.1%、
個配供給が112.0%(いずれも前年比)だったことからすると 個配の伸び率鈍化が著しく、班供給は落ち込み幅が少なくなったという傾向です。困難な情勢の中で、2000年代のこれまでと違った傾向が現れてきたように感じます。
 個配による新規組合員拡大にばかり競うように努力を集中し、既存の組合員への対応、組合員の目線での、組合員の願いに応えた運営や事業推進がおろそかになっていなかったかを反省し、それを改める立場で次世代無店舗事業を構築していくための改革を、そしてそれをサポートするCWSの整備確立をと心から期待するものです。

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