コラボ・コープOB

生協のOB同士で、交流と意見交換を進める場とします。  自分のこと、お互いのこと、生協のこと、世の中のこと、―-協同・平和をめざして。

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気になる生協の言葉ー「営業部」など

「斎藤嘉璋」

 このブログで日生協の政策討論集会では北川三重県知事が記念講演で生協について「組合員主権、組合員の生協」の原点強調をしたことが紹介された。昨年の日生協総会では来賓の中村厚労省局長が同様に協同組合原則と理念について語り、参加者の大きな拍手を受けていた。餃子事件いらい外からは生協への警告として原点、原則や理念重視が語られているようだが、現状はどうだろう。
 最近の生協はその理念や思想に問題があるのではと懸念される意見がこのブログにも出されており、一方、OBは軽々しく現状に対しものをいうことには慎重にという意見も載っている。
 私も最近の生協には理念・思想の危機といったことを感じるが、発言は慎重にという気分もある。一昨年、自分のブログに「どこへ行く生協」と県域を越えての合併に危惧の念を表明し、その後そのことは関係者にも意見表明したが、その件は餃子事件もあり棚上げとなっている。最も心配した事項が棚上げになったので、いろいろ気になることはあるが発言は控えてきた。が、外の方の発言に拍手を送っているのもおかしいので少し発言することにした。
 気になっていたことの一つ、生協らしくない言葉づかいについて、最近、「余計なことをいう」と嫌われることなく(?)現役と話ができたのでそのことを紹介したい。


 最初に気になった言葉はコープネットグループが役職員の5つの行動基準の一つとしている「顧客満足度」という基準の「顧客」である。組合員は出資者であり利用者であり、その両方の立場で運営に携わる主人公である。たしかに利用者の側面だけみると「顧客」といっても間違いではないかもしれないが、それは一側面だけ。
 問題はなぜ「組合員」では不都合なのかということ。生協も流通サービス業の一つ、他の小売業は「お客さは神様」と顧客第一のサービスをしているのに負けず、生協も顧客重視の姿勢を確立しなければならない、といったことか。組合員といった特殊用語では職員はピンとこない、お店では生協でも利用者には「お客様」と呼んでおり、宅配でも「組合員様」より「お客様」の方が良い、ということか(宅配では「00さん・様」と呼ぶのが正しいはず。)
 次に気になった言葉づかいは組合員拡大の部局を「営業推進部」あるいは「営業部」と呼ぶようになったこと。昨年、私はコープネット傘下の生協での顧問役を降りたが、最後に見た生協の資料に「今年度から組織拡大部を営業推進部に名称変更をする」という記述があった。「店舗営業部」ではなく、組合員加入推進部局のことなのでおどろいた。質問をする機会もなかったが、最近、コープネット傘下でない東京の生協でまた、その言葉に出会った。
 「営業」とは広辞苑で引くと「営利の目的で行う事業」とある。例えば生命保険会社が保険に加入させる行為、顧客獲得は「営業」である。生保加入・顧客獲得イコールで「営利目的」は達成できるから。同様に生協も組合員を獲得すれば、宅配や共済の利用が確保され、その営利目的は達成できる、ということになる。組合員のために事業活動をやっているというのは建前で事業と利益のため顧客・組合員が必要という考えだとピッタリの言葉である。
 このことを最近、生協の幹部と話し合ったところ「組織」とか「組織拡大」といった言葉は一般的でなく、職員に理解されにくいから、他生協もそうだから、といった反論があった。が、トップリーダーには「生協らしくない」との理解を得ることができたので、そのうち改善されると期待している。
 組織にとって言葉はその理念、思想を表わす。そこまでいわなくとも協同組合の法律・模範定款などは組合員とか供給高とか、利益でなく剰余とかいっているが、そんなことも軽視する状況になっているのではないか。脱協同組合、親営利企業といった気分が強くなっているのではないかと心配である。
 問題は生協のトップリーダーたちが、そのような言葉づかいの提案者になっており、主人公の組合員の代表である理事・監事の皆さんが「顧客」になり、「営業」のために組合員加入をすすめることを疑問に思っていないのではないかということである。理事さんなどは新役員研修会などでは「生協の歴史と理念」とか「生協と他企業との違い」とかを学習されているようなので、なお不思議である。
 
 実はこのような状況をどう考えたらいいのか、生協の理念・思想の問題か、そんな大げさな問題ではない、言葉は一般企業と同一になってもその理念や思想はちゃんと残るものなのか?皆さんのご意見を聞きたいものである。

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